蕎麦へのこだわり

蕎麦へのこだわり
蕎麦へのこだわり

 伊吹野そばは、伊吹山麓の豊かな自然の中で、無肥料・無農薬で栽培しています。

 1000年以上前に蕎麦栽培が始まったと伝えられている伊吹の地は、昼夜の寒暖差が大きく涼しい風が通り抜ける、まさに蕎麦の栽培に適した土地でした。
 江戸時代には、その品質の高さから伊吹の蕎麦は全国的に知られる名物となり、秋になると琵琶湖を往来する船の上からも、この地域に広がる蕎麦の白い花を眺めることができたと伝えられています。

 当社で蕎麦の栽培を始めたのは、創業と同じ1996年。伊吹の中でも蕎麦の栽培に適した水はけの良い土壌を厳選し、肥料や農薬を使わずに栽培を続けています。自然の力に育まれた風味豊かな蕎麦の味を、伊吹山麓のきれいな空気と豊かな風景の中で、ぜひお楽しみください。

自家製粉の様子

 製粉前の乾燥度合いから綿密に計算し、どこまで製粉するかなど、細かい調整を加えながら製粉しています。
 蕎麦の実は挽き過ぎると苦味が出たり、使う部分が変わると風味や色も違ってきます。こだわりの自家製粉で、蕎麦殻ごと製粉する「挽きぐるみ」でありながら、色と香りのバランスも良い蕎麦粉に仕上げています。

自家製麺の様子

 伊吹野そばは、保存料や防腐剤などの添加物を使用せずに製麺した十割蕎麦です。
 蕎麦作りでは、水加減がとても重要。職人がその日の天候や湿度に合わせて数ミリリットル単位で水分量を調整し、手ざわりや柔らかさで麺の表情を見極めています。

伊吹山の湧水イメージ

 製麺から茹で上げまで、すべての工程で地下70メートルから汲み上げた湧き水を使用しています。おいしい蕎麦を作るには、良質な水が欠かせません。
 周囲を囲む山々に積もった雪が地中深くにしみ込み、長い年月をかけて磨かれることで豊かな味わいの蕎麦を生み出しています。
 また、1年を通して水温の変わらない湧き水は、高品質で安定した蕎麦作りを支えています。

 秋に刈り取った蕎麦の実は、すぐに乾燥させて低温貯蔵庫で保存。必要な時に必要な分だけを製粉することで、いつも新鮮で香りのいい蕎麦粉を使用しています。
 蕎麦殻ごと製粉した「挽きぐるみ」の蕎麦粉は、そば本来の香ばしい風味と食感をお楽しみいただけます。

 伊吹野そばは、蕎麦の風味をよりダイレクトに味わえる「十割蕎麦」。伊吹山の澄んだ湧き水を使用し、つなぎを使わず蕎麦粉だけで練り上げた本格蕎麦です。粘り気が少ない十割蕎麦は、コシと弾力のある打ちたてが一番。
 毎日その日の分を敷地内の工場で製麺し、いつも打ちたてをご提供しています。

 つるりと喉を通るような食感の良い蕎麦を茹で上げるには、大きい釜とたっぷりのお湯で、麺を泳がせるように茹でることが肝心。
 茹で上がりの瞬間を見極める熟練の技と、冷水で洗い、締める過程の素早さが、喉ごしと歯切れの良い蕎麦を作ります。

 製麺工場に隣接した「そば処 伊吹野」では、その日の朝に製麺した打ちたての蕎麦をお楽しみいただけます。
 定番の蕎麦メニューに加え、長浜の地酒「七本槍」や一品料理もご用意しています。

伊吹野そば外観